01
判断の出発点
国際調達のリスクは、輸送中の事故だけではありません。供給元が在庫を確保できない、原産地が変わる、輸出制限に該当する、書類が一致しない、為替や支払条件が利益を変える、現場準備が間に合わないなど、契約前の前提が崩れることが主な原因です。
02
確認すべき条件
最初に製品、供給、法規、商務、物流、現場の六領域でリスクを洗い出します。各項目に発生確率と影響だけでなく、最初に現れる兆候、確認する証拠、判断者、判断期限を設定します。リスク一覧は会議資料ではなく、発注と約束の条件です。
03
実務の進め方
原産地、メーカー、輸出者、用途、仕向地、規制分類を見積段階で確認します。インボイス、梱包明細、航空・船積資料、許可資料の品名と型式を一致させます。為替、税、保険、送金手数料、価格有効期限も原価表に含めます。
04
起こりやすい問題
工程は製造、検査、書類、集荷、輸出、輸送、輸入、国内配送、現場準備、検収を一つにします。日付だけでなく、前工程の完了証拠と承認期限を置きます。複数国から出荷する場合は、最も遅い構成品と現場予約が全体納期を決めることがあります。
05
取引を成立させる管理
高リスク項目には代替供給先、代替型式、分納、輸送変更、在庫確保、価格再交渉などの選択肢を準備します。異常に長い回答待ち、繰り返す資料変更、説明のない低価格、責任者不在は早期警告です。兆候が出た時点で約束を広げず、決定を行います。
06
山川商事の視点
山川商事はリスクをゼロにできるとは考えません。重要なのは、問題になる前に変化を見つけ、誰がどの証拠で判断するかを決めることです。技術、取引、輸出入、納品を同じ管理表で見ることで、案件全体にとって最も損失の少ない行動を選びます。
実務チェックリスト
原産地 輸出規制 最終用途を確認した
見積前提とIncotermsが明確
支払 通貨 税 保険の責任がある
製造 書類 輸送 現場を一工程表で管理
主要リスクに兆候 責任者 代替策がある

