01
判断の出発点
サンプル評価は製品開発と取引の接点です。しかし「動いた」「問題なかった」という結論だけでは量産判断に使えません。試験した個体、条件、測定器、ソフトウェア、負荷、温度、時間が記録されなければ、次のロットで結果を再現できないからです。
02
確認すべき条件
最初にサンプルの目的を分けます。基本機能を見る試作品、仕様合致を見るエンジニアリングサンプル、量産工程と同じ条件の承認サンプルでは、得られる証拠が違います。メーカーにはサンプルと量産品の材料、工程、検査、ラベルの差を説明してもらいます。
03
実務の進め方
評価計画には項目、方法、合格値、担当者、期限、記録形式を設定します。試験中に要求を追加する場合は、当初条件と分けて管理します。合格後は仕様版を凍結し、メーカー図面、顧客承認資料、注文仕様を一致させます。
04
起こりやすい問題
問題は、技術承認と商務条件が別々に動く時に起きます。サンプルは合格したがMOQが大きい、価格有効期限が切れた、量産納期が長い、試作工程を量産できないと判明する例があります。技術ゲートを通る前から量産条件の仮説を持つ必要があります。
05
取引を成立させる管理
量産移行会議では、仕様、検査、品質文書、変更通知、MOQ、価格、支払、納期、包装、保証を一括確認します。不合格時も原因解析、再試作の回数、費用、案件終了条件を決めておくと、評価が無期限に続くことを防げます。
06
山川商事の視点
山川商事はサンプル購入を単発業務とせず、量産判断に必要な証拠と商務条件を同時に管理します。顧客、メーカー、購買の合格定義を合わせ、評価結果がそのまま次の注文条件へつながる経路を作ります。
実務チェックリスト
サンプルの型式 ロット 製造条件を記録した
試験方法と合格基準を双方で合意した
量産仕様の変更管理を決めた
MOQ 価格 納期 有効期限を確認した
不合格時の解析 再試作 終了条件がある

